中学三年生に対する英語試験 (The English test for third year junior high school students)

このブログの筆者がイギリス留学中に撮った写真
2023 年 7 月 31 日の毎日新聞英語版では、中学校三年生の全国統一中学生テスの結果が、2019 年の試験実施より成績が悪かったと書かれていた。
この成績悪化は、2021 年に導入されたカリキュラム以降に起こったので、カリキュラムの劣悪さにも関係するかもしれない。それは読解や聴解やライティングもすべて成績が落ちているからである。
文部科学省の見解
そのような批判を避けるためであろうが、文科省の役人は、
Although the results showed a fall in the proportion of correct answers, an official at the ministry said the test had been "difficult" and explained that it "cannot be concluded that students' English ability has fallen."
(訳) 試験結果は、正しい答えの比率が落ちたことを示しているが、文科省の役人はテストが難しかったと語り、学生の英語の実力が下がったと結論づけることはできないと、説明をした。
と弁解している。
試験問題は、正確に学生の実力を判断するためには、例年同じ程度の問題を提供しなければならないはずである。確かに、同じ程度の問題を作成するという課題は困難であるが、試験をするからには、なるべくその目標を達成する必要があるだろう。どのような方が問題を作っておられるか知らないが、英語教育の著名な方に、文科省がお願いしているはずであるから、それほど困難仕事でないはずである。
文科省は、また次のようにも弁解をしている。
The ministry says direct comparisons with previous assessments are not appropriate, as the average is calculated from the sample alone.
(訳) 平均点がサンプルだけで計算されているので、前の試験結果と直接比較することは適切ではない、と文科省は言っている。
しかし、前のテスト結果と比較できなければ、なぜそのような試験をするのであろうか。前の試験結果と比較できるから、試験をする意義があるのではないだろうか。試験で学生の実力を測ることは、困難な作業であるが、これからを担う学生の学力を正確に測ることは、日本国家の基本事項であろう。
日本国内の格差
この記事でもう一つ気になる箇所は、都市部の学生の英語の実力は、読解、聴解、ライティングに関して、他の地域より成績が良いという記述である。日本国内の格差が、都市部とその他の県で明確な差があることは、日本の教育上好ましいことではない。
日本の教育において、英語教育はアキレス腱であった。映画やメディアなどがこれほど発展して、英語に触れる機会が以前よりも増加したにもかかわらず、なおも日本人の英語の実力が伸びないのは、環境的・心理的な問題もあるのではないかと思われる。
環境的に言えば、日本では日常生活において英語を使う必要がないこともあろう。言語は毎日使用するから使いこなせるのであって、一週間に何時間か勉強して身に付くものではない。
またこの数年間、新型コロナが蔓延して、海外との交流が途絶えがちになっているが、これからは海外の人々と交流を増やすべきであろう。その時、英語だけがコミュニケーションのツールとして使用されるべきではなく、様々な言語も用いられるほうがよいと思われる


